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2006年11月27日 (月)

訃報、三つほど・・・

作家の灰谷健次郎さんが亡くなりました。

灰谷健次郎の作品は、天の瞳を除いてすべて・・・何度も繰り返し読みました。(天の瞳は、完結してから文庫本を買おうと思っていたので・・・)
どれを読んでも、これこそがこどもである(=人間らしい人間である、あるいは、あって欲しい)像が、さまざまな形で描かれているように感じ、涙を流していたのを覚えています。灰谷作品に出てくる子供は、そして、大人も、何らかの形で重荷を背負い、その重荷とそれに対する自覚、あるいは悔悟感のゆえに”人間らしく”生きていけているのだな、と感じていました。(子供は、必ずしも重荷を”自覚や悔悟”していないのだろうとは思いますが)
重荷を背負わず、あるいは自分が背負った重荷から目を背け、あるいは背負っていることに気づかない振りをしている、そして重荷を背負った人からも目を背けている人々がなんと多いことか・・・
今のいじめ(被・加)の問題などを考えると・・・灰谷健次郎さんの声がもっともっと届けば、と思わされます。

土曜の新聞には、フィリップ・ノワレがなくなったことと、アニタ・オディが亡くなったことも載っていました。

フィリップ・ノワレは、Aeolusにとっては、もう、ニューシネマパラダイスがすべてで、もう、この映画は何度も見て、観るたびに涙をこぼした作品で・・・あの映写技師の役は・・・もう、本当にすばらしい作品、そして俳優でした。今でも、テーマソングが聞こえたりすると、映画の最後の場面を思い出して、涙腺が緩みかけたりします・・・

アニタ・オディは、大学のころ女性ジャズボーカルばかり聞いていた時期があって、アニタ・オディとヘレン・メリルは双璧、とでも言うか、レコード(CDではありません)を何度も何度も聞いた覚えがあります。たくさん持っていたわけではなくて、多分アニタ・シングス・ザ・モストを何度も何度も聞いていたのだったと思います。(もう一枚持っていたような気が・・・)
時々、CDを見ては、買いたいなと思うこともあるのですが、そのころの何と言うか思い出みたいなのを大事にしたい気もして、買わずにいるような気もします。

年齢差があろうとなかろうと、自分が傾倒していた人が亡くなると、ある自分の一時期が(過去のものであっても)終わってしまったような、あるいは切り取って保存されてしまったような・・・気がします。

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コメント

Aeolus さん、こんにちは。

Aeolus さんの最後の段落を読んで、本当にそうだなぁと思いつつ、John Donne による以下の詩を思い出しました。Earnest Hemingway の 『誰がために鐘は鳴る』 で有名になった詩ですよね?

“No man is an island, entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main. If a clod be washed away by the sea, Europe is the less, as well as if a promontory were, as well as if a manor of thy friend's or of thine own were: any man's death diminishes me, because I am involved in mankind, and therefore never send to know for whom the bell tolls; it tolls for thee.”

自分が傾倒していた人や親しくしていた人が亡くなると、自分自身の大切な何かが死んだような、そのような喪失感を感じますよね。

投稿: しんじろう | 2006年11月27日 (月) 11:28

・・・高尚ですね。
No man is an island, entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main.
この、誰もが一人ではない、と言うことを、みな忘れてしまっているような・・・
それもこれも、携帯とウォークマンが悪い、と言う人もいますね。

投稿: Aeolus | 2006年11月27日 (月) 11:45

こうやって身近な人から好きな映画や音楽などを教えて頂くと、観てみたな!聴いてみたいなー♪という気持ちが湧いてくるから不思議です。『ニューシネマパラダイス』、まだ観たことがないので是非観てみたいと思います。

Donne の詩の引用はちょっと『柄にもなく・・・』って感じでしたね?

投稿: しんじろう | 2006年11月27日 (月) 12:19

おはようございます。
Aeolusさんの灰谷作品への思いがとても印象的でしたので、トラックバック、リンクをさせていただきました。

投稿: pirogon | 2006年11月28日 (火) 09:46

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» File.76 フィリップ・ノワレ氏 逝く [映写室からのつぶやき]
2003年5月17日、フランス・カンヌ映画祭でのフィリップ・ノワレ氏(AFP) フランスの名優・フィ [続きを読む]

受信: 2006年11月28日 (火) 01:54

» 灰谷作品に思うこと [pirogon通信]
時々コメントをいただいているAeolusさんがご自身のブログで灰谷健次郎さんの訃報について書かれていた。私もテレビのニュースで訃報を知り、少なからずショックを受けた一人である。 私も灰谷作品は、よく読んだ(方だと思う)。いつも切ない、それでいて人間的な優しさがあふれた話に同じ本を何度読んでも、胸に詰まる思いを味わったものだ。中でも私は「太陽の子」という作品に涙が止まらなかった。今でもふうちゃんの心中を思うと切ない気持ちでいっぱいになる。 人は一人でいきているのではない、という大前提の元に、描かれ... [続きを読む]

受信: 2006年11月28日 (火) 09:34

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